WALLHACK SY-001 レビュー＆購入方法

　WALLHACK SY-001 (ウォールハック エスワイ001)はデンマークのゲーミングギアブランド”WALLHACK”が手掛ける初の布製マウスパッドです。

　ファーストインプレッションとしては明らかにLGG Saturn Proを模倣したかのようなフィーリングが感じられ、堅実に売れるもの・求められているものを作ってきたなという印象を受けます。早速レビューしていきましょう。

　SY-001のカラーリングはブラックのみであり、ステッチから表面まで黒一色のシンプルなデザインになっています。ロゴ部分はアクセントとしてイエローカラーが採用されています。

　ロゴラベルは小さめですがフィルム転写なのでこの部分だけマウスの滑り性が変化してしまうことに注意してください。

　裏面は採用率の高いイノアック製ポロンで明るめのグレーカラーと無数に印刷されたWALLHACKのロゴが特徴となっています。(ちなみにこの裏面デザインはデスクとの吸着性にはあまり関係なさそうです。)

　表面は明らかにLethalGamingGear Saturn ProやEndgameGear EM-Cとかなり似たものになっています。

　なんだか興奮してきたな。

　繊維の束感が太く、規則正しく織られた表面はかなりサラサラしていて、アームカバー(CWX/WALLHACK製)にも引っかかりません。

　これ系のマウスパッドの特徴はXとY軸の操作感にある程度差があることがあげられ、実際X軸のほうが滑らかに、Y軸のほうが若干ひっかかるような感触になっています。ただどちらにせよすごく抵抗を感じるレベルではないので、その辺りは気にしすぎなくてもいいかもしれません。

　ステッチ加工はSaturn Proよりもわずかに優れています。

　表面の高さはステッチよりもわずかに上にあり、ソールが乗り上げてもステッチに干渉することはありません。

　ただステッチの縫い目付近がところどころ乱れていることが気になりました。

　これは他のメーカーも同様なのであまり気にしなくても大丈夫ですが、念のため触れておきます。

　ベースはLethalGamingGear Satutn ProやQUAOAR Premium V2シリーズなどと同じイノアック製ポロンベースを採用しています。適度な柔らかさとデスクへの強い吸着性が特徴となっています。

　適度な柔らかさといってもArtisan XSOFTのような極端な柔らかさはなく、あくまでもしっかり押し込んだ時だけ沈み込むというような感覚です。

　またLeathalGaminGearのようなSOFT/XSOFTなどのバリエーションは存在しないため、現状この柔らかさのみとなっていることにも注意してください。個人的にはSaturn Proの表面を再現するのであれば、MID当たりの硬度を出してくれたら面白かったと思います。

　滑り心地もかなりSaturn Proに似ていて、コントロールよりのマウスパッドでも「しっとり」というよりは「さらさら」している操作感に仕上がっています。

　初動は比較的軽めな印象を受けますが、トラッキングから切り返しまではある程度もたつきがあり、WALLHACKの説明通りコントロール寄りのマウスパッドといって問題ないように思えます。

　スピード感としてはArtisan 零よりも重たく、QUAOAR PERSEUS Premiumよりもスムーズといった感じです。

　ただし前述した通りX軸とY軸の抵抗感がわずかに異なり、Y軸のほうはマウスを操作すると繊維の段差を通ってくるような感覚があります。(伝われ)

　結論として”WALLHACK SY-001”はLGG Saturn Proに似たマウスパッドを日本で入手したいという人に最適なゲーミングうマウスパッドだと言えます。

　ぶっちゃけせっかく別ブランドが作った製品を「この製品のクローン！」みたいな形で簡単には済ませたくないのですが、SY-001に関しては明らかに狙ってぶつけてきているような印象を受けました。

　ただし価格が税込9,000円(Amazon)とかなり高価な部類であり、LGG Saturn Proのスクエアサイズが9,000円(送料込)くらいなので、もし国内在庫が復活すれば日本国内ではSY-001の魅力は半減してしまうと言わざるを得ません。

　製品自体のクオリティはしっかり高いので、もし価格とサイズが許容できるのであればなかなか在庫が入ってこないSaturn Proの代替として今後かなりいい選択肢にはなりそうです。

PR：WALLHACK様よりサンプルを提供して頂いています。(トップにも記載)