QUAOAR PREMIUM ゲーミングマウスパッド レビュー＆購入方法解説

わかりやすい例でいうとArtisan 飛燕のようなザラザラとしたフィーリングを持ち、そのザラザラ感をできる限りなめらかにしたような感じで、Pulsar ES1にも少し似ているような気がします。PERSEUS PrやAETHER Prと比べるとそれでもザラザラしている方で、腕や手首へのひっかかりはそれなりにあります。

イノアック製ポロンがベース(中間層＋裏面)として採用されています。そのため柔らかさとデスクへの吸着力がそこそこあります。

QUAOARの分類的にはAETHER PrとPERSEUS Prの中間くらいのスピード感と説明されていますが、個人的なフィーリングではOCEANUS Prが一番滑るように感じます。特にOCEANUS PrにはAETHER PrやPERSEUS Prで感じられるマウスがマウスパッドに吸着するようなサラサラとしたマット感がなく、Artisan 飛燕や疾風 乙のような加工感のあるフィーリングで、AETHERと比べて初動の速さがかなりあることに注意が必要です

生地は上下左右交互に織られていて、AETHER PrやPERSEUS Pr、Artisan 零とは明らかに異なります。Artisan 飛燕と比べてみると少しだけ似ているように感じますが、飛燕の方がより規則的に織られているように見え、OCEANUS Prの方がより繊維同士の距離が詰まっているように見えます。これらのことからOCEANUSの方が遠目から見ると表面がフラットで、おそらく繊維の硬度自体も飛燕の方が硬いため、まさに飛燕をできる限り滑らかにしたようなフィーリングというのが正しいと思います

OCEANUS Prと同じでイノアック製ポロンが採用されています。そのため柔らかさとデスクへの吸着力がそこそこあります。

QUAOARで公開されている資料によれば、AETHER Prはスピード系に分類されるようですがフィーリング的には少し異なり、どちらかと言うとバランスよりに感じます。

トラッキング時の抵抗がそれなりにあり、実際OCEANUS Prと比較しても初動からトラッキングにかけて重く感じます。しかし腕や手首の引っ掛かりはかなり少なく、皮膚がマウスパッドの表面にひっかかる感覚はありません。

スピード系とは呼べないものの、マウスソールにのみ摩擦がかかるようなスムーズなマウスパッドになっていて、特に脱力してマウスを操作する人はかなりのスムーズ感を感じられると思います。

AETHER PrはPERSEUS Prよりも繊維がより細かく織られていることがわかり、束感も細くなっていることがわかります。束の距離感が狭くなることでフィーリング的には滑らかになることが予想できますが、それによる摩擦力の説明は私にはできないため見逃してください。

いずれにせよPERSEUS Prよりはサラサラとした表面になっていて、PERSEUS Prでほんのわずかに感じられる繊維感をほぼ無くし、よりスムーズに、スピード寄りにした表面と言えると思います。

OCEANUS Pr/AETHEL Prと同じでイノアック製ポロンが採用されています。そのため柔らかさとデスクへの吸着力がそこそこあります。

滑走速度は明らかにコントロールよりで、零よりもはるかに遅く、VAXEE PAのスピード感とかなり似ていると思います。しかし大きく違うのはストッピング性能であり、特にマウスを切り返す動きをする時はPERSEUS Prの方が重く感じます。

PERSEUS PrはArtisan 零としばしば比較されますが実際のところ全く異なります。表面はVAXEE PAシリーズによく似ていて、繊維の束感がArtisan 零よりも広く、PAと比較してより均一に織られているように見えます。零よりも繊維の束感がないことから、零のようなザラザラとしたフィーリングではなく、ふわふわとした柔らかなフィーリングになりそうだと想像でき、実際そのような感覚があります。

表面は折り目が付きやすいほどの加工感がありますが、飛燕のような加工感とは一切異なり、この後紹介するNEUTRON Prのような確かな毛羽立ちも感じられます。

前例を見ないタイプで非常に珍しい表面をしています。

HERCULES Pr IIは他と同じイノアック製ポロンが採用されていますが、柔らかさと裏面パターンが異なります。パターンはLGG Saturn Proとまったく同じであり、柔らかさを持ちつつ他のQUAOARマウスパッドと比較してデスクへの吸着力が上がっている感覚があります。

滑り心地は明らかなコントロールタイプであり、初動からトラッキング、ストッピングまで全てにおいて遅く、コントロールタイプの王道 ZOWIE GS-Rと同じくらい遅く感じます。

PERSEUS Prも個人的にはコントロールタイプに属すると思いますが、それよりもさらに遅いため、ハイコントロールタイプのマウスパッドと言っていいと思います。

生地はぱっと見OCEANUS Prと同様に上下左右交互に織られているように見えますが、HERCULES Prの方が明らかに規則正しく、そして織り方も僅かに異なるように見えます。繊維の毛羽立ちなどもなくかなり綺麗な織られ方をしているため、織った後に何かしらの加工が加えられていることはほぼ確実だと思います。加工感のあるコントロールタイプはこれまでにもいくつか存在しますが、それでもかなり新鮮でまったく新しいマウスパッドだと言えます。

前述したとおり布の上に片栗粉をぶちまけたような感触で、切り替えし時に『キュキュッ』とした感触が稀に走ります。

こちらもHERCULES Pr同様に今までに感じたことのない表面なので例えにくいですが、しいて言うのであれば電車や公共バスの座席を想像できます。ただそこまでの毛羽立ちはなく、ぎりぎりマウスパッドとしての定義を保っているような状態です。

OCEANUS Pr/AETHEL Pr/PERSEUS Prと同じでイノアック製ポロンが採用されています。そのため柔らかさとデスクへの吸着力がそこそこあります。

PTFEソールは明らかにすべらず、少し操作するだけで静電気が発生し、マウスパッドに貼り付く感覚が確かに感じられます。ZOWIE G-SRが一般的に販売されているマウスパッドとしては一番滑らないものとして度々取り上げられますが、それよりも一回りも二回りもすべらず、おそらくこれほど遅いマウスパッドを体感したことのあるゲーマーはこれまでに存在しないと思います。HERCULES Prもかなり遅いマウスパッドですが、これらとは比べ物になりません。

表面を見てみてもその異色さは明らかであり、細かい繊維が分散しながら織られていることがわかります。繊維の一本一本に艶感のある加工も見られず、AETHERや PERSEUSと織り方は似ているものの、繊維が全く異なることもわかります。