スペック/SPECIFICATION
今回はVGN Dragonfly F1 MOBA(Pro Max) 4K ワイヤレスゲーミングマウスをレビューしていきます。
F1 MOBAは通称“トンボマウス”と呼ばれ、先日開催されたApexの世界大会“ALGS 2024 Split1”でAPAC North代表として初優勝を飾ったREJECT WINNITYに所属するObly選手とKaronPe選手が使用していたマウスです。
(Pro MaxとMOBAの違いはロゴデザインとメインスイッチのみで性能差はないとされています。)
L121.2 × W63.5 × H37.6 (54.0g)
デザイン/DESIGN
VGN Dragonfly F1 のカラーラインナップにはブラックとホワイトがあり、今回紹介するのはホワイトになります。
形状は左右対称型でRazer Viper mini や G-Wolves HTXのようなくびれを持つタイプの小型マウスです。メインクリック部分は少しだけへこんでいて、全体的に指を置く位置がマウス側に強制されやすい形状と言えます。
センサー位置はマウスのほぼ中央に設けられ、マウス裏面にはDPI変更ボタンと電源スイッチ、USBポケットが設けられています。マウスソールは上下に一枚ずつの三日月型です。
コーティングは特別いいものではありませんが、悪いものでもありません。筆者の環境ではメインクリックあたりが若干滑りやすい気がするので、その場合は付属のグリップテープなどを使用することで緩和できます。
重量は実測値55.5gです。流行りとサイズ感から「小さい割には少し重いのでは?」と思う方も多いかもしれません。しかし筆者的には50g台前半あたりがゲーミングマウスとしてのミートスポットと考えていて、むしろLogicool GPROX(60g)やPulsar X2(52g)などのマウスから移行しやすく、マウスを動かすときに力みやすい人にとって軽いマウス特有の「止めにくさ」を軽減できる実感があります。
特徴/SPECIFICATIONS
この時点ではっきりと言っておきますがF1シリーズはなぜ流行しないのか不思議でならないほど「ぶっ飛んだマウス」です。(トンボだけにね)
まず価格設定ですが現在Amazon Japanでは約8,000円と破格の安さであり、それに加えビルドクオリティもかなり高く、コーティングも優秀です。形状も全く悪くなく、むしろ日本人の手のサイズには最適なサイズ・形状に思えます。
重量は55gと現在の流行りと比較すると普通ですが、それはバッテリー容量が通常のマウスの二倍詰まれているからであり、Proモデルを選択すれば49gまで軽量化できます。(ただしその分バッテリー持続時間は短くなります。)
しかも追加の4Kドングルを購入することで流行りの4,000Hzポーリングレートにも対応します。4,000Hzに対応することでクリック遅延やセンサー遅延を大幅に高速化することができるため、特にVALORANTなどのEスポーツシーンでは4K/8KHzマウスの使用者が増えています。
ただし現状日本国内では4Kドングルの取り扱いがないため、これに関しては海外から取り寄せる必要があることに注意が必要です。ここは本来10,000円以内で4Kマウスが手に入るはずなので惜しいところです。
形状/DESIGN
形状は左右対称型の中でも少し異質であり、先ほども触れたとおりRazer Viper Mini や G-Wolves HTXのようなくびれのある小型マウスという印象です。
くびれはしっかりありつつも滑らかで、マウス後方はやや細め。サイドボタンから前方のサイドはやや絶壁であり逆ハの字の傾向はほとんどありません。高さはいたって普通であり、ミニサイズといってもマウスの全長や横幅のみを狭め、手を付ける必要がない部分はそのままになっている無駄のない良い形状です。
他にすごく似ているマウスがあるかと言われれば筆者が所持している中にはなく、サイズ感的に似ているG-Wolves HTXは「高さ」、HTS+とは「幅」「高さ」、Eloshapes上はかなり似ているように見えるFinalmouse ULX Sとは「くびれ」が大きく異なります。
だからと言って持ちづらさなどは一切感じられず、マウス中央に頂点を持ちつつマウス全体に適度な高さを保つことで、どの持ち方にも対応できる万能型の形状になっています。
持ち方/Gripping
サイズ感的にはつかみ持ち・つまみ持ちが最適な印象ですが、かぶせ持ちもできないわけではありません。
かなり小型ですが或る意味では日本人受けしやすいサイズ感と考えられ、特にマウス後方をしっかりつける掴み持ちとは相性が良いです。Finalmouseユーザーに多いビクトリー持ちとも相性がよく、くびれがありつつも逆ハのないサイドはその持ち方にぴったりです。
つまみ持ちとも相性がよく、小型で幅の控えめなシェルは無駄のない持ちやすさを提供してくれます。
かぶせ持ちをしたい人は手があまりにも大きいと厳しいかもしれませんが、Sprime PM1のような小さ目なシェルを生かした浅いかぶせ持ち(手のひらが少し浮くような持ち方)をすることも出来ます。
とにかく全体的に形状・コーティングの出来が素晴らしく、ありそうでなかった独特な形状が刺さるという人はかなり多いのではないかと思います。
購入方法/How to buy
VGN Dragonfly F1は通販ではAmzonや楽天、リアルショップではツクモやソフマップ、ビッグカメラPCワンズ、アークなど様々な場で購入可能です。
Razerの日本代理店は株式会社ゲート様ですが、このようにかなり販路を広げていてどこでも入手できるようになっていることが魅力の一つでもあります。
★また購入前に1度試したい方はBest Oneでレンタルすることができます。
※Best Oneは高価なデバイスを安価で試せるサービスです。「気になるデバイスがあるけど触ってから購入したい。」というニーズに答え、自分に合った期間自宅でお試しできます。WEBから注文し、返却時はご自宅から返送できます。もちろんそのままレンタルを続けて購入してしまうのもOK(※対象外あり)。まずは自宅環境で試してみたいという方に最適です。
まとめ/Summary
- 高いビルドクオリティ
- どんな持ち方もできるオールラウンド形状
- 素晴らしいコーティング
- 10,000円未満というとんでもない価格設定
- 4Kドングルが国内入手できない
結論としては”VGN F1 Pro Max”は「コスパ最高マウスの代名詞」といっていいと思います。
正直ビルドクオリティに関してはRazerやLogicoolといったマウスに匹敵するほどよく、形状・コーティング・クリック感などほぼすべてにおいて抜けがありません。これらに関してはほぼ完璧に近いと言っていいと思います。
ありそうでなかったくびれをもつ小型左右対称マウス。そしてわずか10,000円未満という価格設定では非常に出来がいいものに仕上がっていると思います。基本的に「PCゲーム初心者」「マウスの買い替えを検討している人」など誰が購入しても損しないようなマウスといえます。
懸念点を無理やり上げるとすれば魅力の一つである4Kレシーバーが国内で入手できないこと。もう一つはマウスそのものに高級感みたいなものは存在しないということです。
非常にGOOD.
PR:Mechkeys様よりサンプルを提供して頂いています。(トップにも記載)
- 4Kドングルはどのようにすれば購入できますか?
-
基本的に海外のネット通販から購入することになります。例でいうとMechkeysやAliExpressなどです。海外通販での購入方法については後程記事にする予定です。