スペック/SPECIFICATION
今回はRazer Viper V3 Pro 8K ワイヤレスゲーミングマウスをレビューしていきます。
Razer Viper V3 ProはRazerの左右対称型マウスであるViper V2 Proの後継機であり、VALORANT VCT Masters MadridでSentinels Zekken選手やGen.G Munchikin選手が使用したことで話題となりました。
(Sentinels は総合1位/Gen.Gは総合2位)
L127.1W63.9×H33.9 (54.0g)
デザイン/DESIGN
Razer Viper V3 Proのカラーラインナップにはブラックとホワイトがあり、今回頂いたのはブラックとなります。
形状は左右対称型で前作のViper V2 Proよりも癖の少ない万人受けするような形状に変更されていて、その他にもセンサー位置と表面コーティング、DPIボタンについて変更が加えられています。
センサー位置はマウスのほぼ中央に設けられ、コーティングはViper V2 Proとは比べ物にならないくらい良くなり、DPIボタンは削除されました。
コーティングはどちらも同じ感じがしますが、ブラックのほうが皮脂や埃が目立ちやすいです。その代わりにロゴが本体カラーと一致し、目立ちにくくなっていてかなりかっこいい感じに仕上がっています。ホワイトは皮脂などがかなり目立ちにくいですが、その代わりにRazerのロゴが目立ちます。
重量はブラック:54.0g/ホワイト:55.0gであり、実測値と一致します。これは本当に素晴らしいことであり、昨今のゲーミングマウスにおいては軽量化=価値のような空気があり、一部のメーカーは重量のサバを読むことは当たり前。ましてやソールをつけなければ使用できないものを「ソールなし〇〇g」と軽量化をアピールできるならなんでもする風習がある気がします。Razerはその点理解しているのか、ごく当たり前ではありますが非常に高い精度で作られていることがわかります。
付属品/P-Contents
Razerのマウスは4,000Hzや8,00Hzポーリングレートに対応させるために別売りのドングルが必要でしたが、今回のViper V3 Proは元々そのドングルが付属するので別途購入する必要はありません。
更にペアリングなどのめんどくさい作業も必要ないので、箱から出してすぐに使用することができます。(4Khzや8KHzを使用するためにはRazer synapseからの設定が必要です。)
そのほかの付属品はUSB Type A to Cケーブルとグリップテープ、ステッカーのみと最小限という感じで可もなく不可もありません。
ただし他のマウスについてくるようなUSB Aタイプのレシーバーは付属しないので、Type CケーブルなしではデスクトップPC、ラップトップPC、iPadなどに接続できないことに注意が必要です。
形状/DESIGN
形状は明らかに前作のViper V2 Proとは異なり、Viper V3 Hyperspeedを流用した形状をしています。Razer曰くつかみ持ちやつまみ持ちに特化させた形状になっていて、マウス中央から後方にかけてわずかに高くなっていることが特徴です。それに合わせてマウス前方・後方がスリムになり、くびれも滑らかになっています。
特にマウス後方は最近流行りのつかみ持ちを意識してるのか少し高めになっています。ただしEndgameGear XMシリーズやLAMZU Atlantisシリーズ、Pulsar X2-Hなどとは異なり、横への広がりはそこまで強くありません。
マウスのクリック部分は少しくぼんでいるのである程度人差し指の位置などは限定されてしまいます。
しかしサイドボタンはマウス中央に、メインクリックのサイドには指を置くためのベゼルが設けられ、くびれの強さも滑らかになっているので持ち方にある程度自由が与えられるのは非常にうれしいです。ここら辺はLogicool GPROXのような汎用性を持たせたい感じがうかがえるような気がします。
持ち方/Gripping
Razer曰く、持ち方としてはつかみ持ち/つまみ持ちを想定して設計されたらしいですが、私個人の意見としては日本人の手のサイズでは被せ/つかみ持ちのほうが向いている気がします。
特につかみ持ちとはかなり相性がよく、親指の付け根のほうのマウス後部にべったりつける“深めのつかみ持ち”やMP関節あたりをべったりつける“浅めのつかみ”も持ち、Finalmouseユーザーに多く見られる“v持ち”に最適です。マウスのサイドが滑らかで、逆ハも少なくマウス後部もスリムになったのでViper V2 Proよりもこれらの持ち方が圧倒的にしやすくなっていると思います。
ただしFinalmouse Mサイズなどと比較するとかなり大きいため、手の小さい人やFinalmouse Mでちょうどいいくらいに感じている人にとってはかなり大きく感じてしまう可能性があることに注意が必要です。
どちらにせよ前作のViper V2 Proとは形状も最適な持ち方も大きく異なるので、このあたりはよく考えて購入することを強くお勧めします。
筆者の手のサイズはむしろ小さいほうですが、サイドボタンが真ん中付近にあるおかげでギリギリつまみ持ちで運用できています。やはりマウス後方がViper V2 Proと比較してスリムになってくれているおかげで、以前よりも楽にマウスを持つことができる感覚があります。
購入方法/How to buy
Razer Viper V3 Proは通販ではAmzonやGRAPHT公式ECサイト、リアルショップではツクモやソフマップ、ビッグカメラ、ヨドバシカメラ、エディオン、PCワンズ、アークなど様々な場で購入可能です。
Razerの日本代理店はMSY株式会社様ですが、このようにかなり販路を広げていてどこでも入手できるようになっていることが魅力の一つでもあります。
★また購入前に1度試したい方はBest Oneでレンタルすることができます。
※Best Oneは高価なデバイスを安価で試せるサービスです。「気になるデバイスがあるけど触ってから購入したい。」というニーズに答え、自分に合った期間自宅でお試しできます。WEBから注文し、返却時はご自宅から返送できます。もちろんそのままレンタルを続けて購入してしまうのもOK(※対象外あり)。まずは自宅環境で試してみたいという方に最適です。
まとめ/Summary
- 高いビルドクオリティ
- 流行りのつかみ持ちに最適な形状
- デフォルトで8,000Hz(8K)に対応
- 素晴らしいコーティング
- チャタリングの心配がない光学式スイッチ
- シンプルに高価
- Razer Synapseが無理やりインストールされる
結論としては”Razer Viper V3 Pro”は「つかみ持ちに最適な最高品質のマウス」といっていいと思います。
正直ビルドクオリティに関しては現状のマウスにおいてトップレベルであり、形状・コーティング・クリック感などほぼすべてにおいて抜けがありません。これらに関してはほぼ完璧に近いと言っていいと思います。
それに加え、現状Razerのゲーミングマウスにおいては最も癖が少ないマウスといってもよく、Viper V3 Proがリリースされたことによって「DeathAdderやViper V2 Proは癖が強くて苦手・心配」という人でもRazerというブランドを選びやすくなりました。
あくまで個人の意見ですが唯一の懸念点は大きさであり、手の小さい方などはマウスの全長・幅が大きく持ちにくい可能性があります。Razerは実機が家電量販店やPC専門ショップなどによく置かれているので、お急ぎでない人はお店などでチェックしてみることを強くおススメします。
PR:MSY様よりサンプルを提供して頂いています。(トップにも記載)
- Miniサイズの展開はありますか?
-
2024/05/01時点では展開されていません。ViperシリーズはMiniサイズの展開が以前まで行われていましたが、現在は海外限定のViper Mini SEのみとなっています。今後Viper V3 Miniがリリースされる可能性はありますが、リリース時期などに関しては一切不明で情報もありません。
- マウスが反応しません。どうすればいいですか。
-
まずはRazer Japan公式サイトにあるお問い合わせフォームからお問い合わせください。
コメント一覧 (1件)
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