スペック/SPECIFICATION
Darmoshark M2 (ダーモシャーク エムツー)は中国のゲーミングギアブランド”MotoSpeed”が手掛ける自社初のマグネシウム合金製ゲーミングマウスです。
M2はDarmoshark初のマグネシウム合金製マウスであり、Finalmouse Ultralight2のようなミニマムな形状と美しいデザイン、さらには42gと言う軽さも持ち合わせる、いい意味でDarmosharkらしくないマウスです。
左右対称/シンメトリカル
Finalmouse S size クローン
デザイン/DESIGN
M2は他のマグネシウムマウスと同程度のクオリティに仕上がっていて、旧作のM3やM3sと比較すると圧倒的にビルドクオリティは高いです。特に重量に対してのシェルの剛性さは異常であり、トップからサイド、ボトムシェルは力を入れても一切たわむことはありません。カラーリングも美しく、他のメーカーでは見られないようなデザインは多くのユーザーに刺さると思います。
ただM2はシェルデザインこそ凝っていますがそれ以外のデザイン性や機能性はほぼ捨てているように思えます。例えばこのバッテリーパックやそれを繋ぐケーブルはまさに量産品をただ搭載しただけであり、WLmouseのような極力それらのパーツを目立たせないような工夫は一切されていません。またボトムシェルももはやシェルとは言えず、フレームというのが正しいというくらい肉抜きされているためDPI変更ボタンやPR変更ボタンを覆うボタンもありません。
付属品/P-Contents
カラーリングによってそれぞれ付属品が異なり、スターリーは重量37g前後で1000Hzまで対応、レッドは42g前後で4000Hz対応、ブルーパープルも同じく42g前後で4000Hz対応ですが、唯一付属のドングルがマウスステータスを表示できるものになっています。また他にもバッテリー容量が異なり、スターリーのみ200mAhの代わりに37g前後とかなり軽量です。もちろんその分バッテリーの持ちは悪くなるため、スターリーで4Kドングル(別売り)を使おうと考えている人は注意が必要です。
気になる点としてマウスホイールがあげられます。ホイールに関してはローレット加工がされておらず、それに加えてかなり硬い回し心地なのでシンプルに滑りやすいのが気になりました。Apexなどホイールを多用したい人にはあまりお勧めできません。
形状/DESIGN
M2の形状はほとんどFinalmouse Ultraright Sと同じであり、トップシェルの低さやくびれの少ないサイドシェル、メインクリックの窪みもほとんど変わりません。ただし持った体感的にはマウス後方が少しだけ広いような印象があり、マウス後方から前方にかけてわずかに細くなっていくような形状といえると思います。
サイズ感としてはUltraright SやPulsar X2V2 miniに本当に近く、本当に小さいです。自分のサイズでも被せ持ちや掴み持ちは窮屈に感じられるので、小さいマウスが苦手だとわかっている人には全くお勧めできません。
懸念点としてはシェルの肉抜きや表面加工が考えられます。LAMZUやPulsarのような特別なコーティングはなく、両サイドとマウス後方に大きな肉抜きがあるためグリップ力は皆無といっていいです。FinalmouseやPwnage Stormbreaker、WLmouse BeastXを触ったことがある人はわかりやすいと思います。これに関してはグリップテープでなんとかできそうですが、お気に入りのPulsar SupergripやMeowgaming ultraglideは薄すぎるためテープ越しに肉抜きされた感触が伝わってきてしまいます。
まとめ/Summary
結論としてはUltralight MやBeastXでも大きいと感じる人は触れてみる価値はあると思いますが、おそらくほとんどの人は小さすぎると感じると思います。
個人的にはいままでのDarmoshark製マウスの中ではデザイン・形状共に一番好みであり、十分メインマウスとして使用できるクオリティを持っていると思っています。
しかしバッテリーが丸見えなところやマウスホイールが硬い上に滑りやすいところ、グリップ力の低さを見るとまだまだ詰められるポイントは多いように感じました。価格はブルーパープルで16,980円とDarmosharkとしてはかなり高めな価格設定になりますが、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
PR:Darmoshark Japan様よりサンプルを提供して頂いています。(トップにも記載)
- マグネシウムによると高い剛性
- 美しいシェルデザイン
- 流行りの4000Hz/4KHzに対応
- 500mAながら44.4gという軽さ
- かなり小さめなため万人受けはしない
- マウスホイールが硬く滑りやすい
- バッテリーなどがむき出し