スペック/SPECIFICATION
ArbiterStudio Polar 65は高いデザイン性とトップクラスの打鍵感、そして今話題のラピッドトリガーにも対応する新しいゲーミングキーボードです。
VCTではPRX D4V41選手がリリースから愛用し続けていることで有名です。リリース直後はソフトウェアがなかったためどうしても扱いづらさが生じていましたが、WootingやDrunkDeerと同じWebドライバーに対応してかなり使いやすくなったので合わせてレビューしていきます。
デザイン/DESIGN
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今回紹介するモデルはPhantom Blackです。
Phantom Blackは黒いアルミフレームにスケルトンブラックのキーキャップを添えたモデルで、シックでかなりかっこよく、個人的にはとても好みです。
サイズはアローキーやDelキーなどを含めた65%サイズでUS配列のみ。カラーリングはかなりの数が揃えられていて、加えて新しいカラーも頻繁に追加されます。
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裏面はスケルトンケースにアルミプレートを取り入れた高級感あふれるデザインとなっていて、ARBITERSTUDIOらしいかっこよくもどこか遊び心のあるデザインになっています。
キーキャップ/KEYCAP
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キーキャップは
・ノーマル Polar → KOP Profile
・Phantom → Cherry Profile
が採用されています。
Phantomシリーズのキーキャップはスケルトンデザインになっていて、RGBライティングやキースイッチカラーが透けるデザインになっています。しかも印刷面がサラサラとした加工になっているので、スケルトンキーキャップ特有の指紋や汚れが目立つ感じがありません。 非常にGOODです。
キーキャップの形状はCherry Profileなのでこれといった特徴はありません。特に癖のない使いやすい形状です。
スイッチ/SWITCH
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通常VerのPolar65にはGateron Fujiスイッチが採用されています。
・Gateron x ArbiterStudio
・シングルレール式
・押下圧 36g – 60g (リニア)
・キーストローク 4.0mm
従来通りのシングルレール式磁気スイッチで、軽快な操作感と他社より少し強めの反発感が特徴です。
軸ブレは通常通り存在しますが、不快なレベルではありません。
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LimitedEditionや一部のPolar65にはGateron Fuji Dual-Railスイッチが採用されています。
・Gateron x ArbiterStudio
・シングルレール式
・押下圧 36g – 60g (リニア)
・キーストローク 4.0mm
流行りのデュアルレール式磁気スイッチで、ブレの無いタイトな打鍵感と少し強めの反発感が特徴です。
軸ブレはかなり少ないです。Dual-Rail独特のタイトな打鍵感が心地良いですが、その分ステムのとハウジングのスペースが存在しなので軽快さには欠けます。
打鍵感/Key Impression
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打鍵感は主にキーキャップ/スイッチ/ケース(内部構造)によって決まりますが、正確にはデスクの素材などの外部的要因も絡んでくるので一概には評価できません。人によってその好みも様々です。
Polar65は全体的にコトコトとパチパチを足して2で割ったような打鍵感をしています。通常バージョンは少し軽めなパチパチとした打鍵音に。Dual-Railバージョンはコトコト感が強くなり、少し重めなタイピング音になる印象です。
どちらも個人的には非常に好みで、安っぽさのようなものは一切ありません。個人的にはDual-Railバージョンのほうが打鍵感は好みですが、少しキータッチが重くなって指が痛くなるの早いような気がするので注意が必要です。
ソフトウェア/SOFTWARE
RGBライティングの設定方法
キーバインドの設定方法
ラピッドトリガーの設定方法
まとめ/Summary
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- 洗練されたデザイン
- 多彩なカラーバリエーション
- 心地よい打鍵感
- WEBソフトに対応
- 買い求めやすくなった価格設定
- RapidTriggerの反応が少し遅い
- 最速設定だとスペースバーが多重入力されやすい
総評としてPOLAR65シリーズはデザインと打鍵感に強いこだわりを持った磁気スイッチキーボードと言えます。
リリース当初はソフトウェアの有無から比較的使いにくいキーボードと評価せざるを得ませんでしたが、価格も安価になった今、積極的に購入を検討してもいいキーボードだと思います。
ネット通販での購入はもちろんのこと、関東や関西ではリアルショップで購入することができるのも魅力の一つです。
ただやはりソフトとファームには改善の余地があり、今のTier1と呼ばれるキーボード達に性能で並ぶことができるかと言われれば怪しいです。少なくとも数値上は厳しいです。
価格が安くなったことを考えれば本当は100点満点でもいいですが、Arbiterならばやってくれるだろうという期待を込めてこの評価になります。
PR:ARBITERSTUDIO様よりサンプルを提供して頂いています。(トップにも記載)