INZONE Mouse-Aをレビューしていきます。INZONE Mouse-AはEUのプロEスポーツチーム”Fnatic”とINZONEが共同開発したINZONEブランド初のワイヤレスゲーミングマウスです。重量48.4g、ポーリングレート8,000Hzに対応し、最近トレンドな小型形状で登場しました。
日本発の小型・左右対称形状マウスの実力はいかがなものか、忖度なしで徹底レビューしていきます。
レビュー用サンプル提供:INZONE
INZONE Mouse-A レビュー
INZONE Mouse-AはINZONE初のゲーミングマウスです。メーカー初のゲーミングマウスとしては全体的にかなり品質が高く、単純な小型~中型サイズのマウスとしてはハイクオリティに仕上がっています。
形状は中央が高めでやや幅広な小型左右対称形状。重量は48.4gで重すぎず軽すぎない重さになっています。メインスイッチは光学式に対応し、クリックレイテンシも実測0.37msとかなり高速です。コーティングも滑りにくく、持った感覚は最近のマウス同様かなりいいです。
ただしソフトウェアの機能の少なさやマウスホイールなどの一部機能にはまだ改善の余地が見られます。
ドライバダウンロード先:https://www.sony.jp/support/software/inzonehub/
スペック
左右対称
デザイン
カラーはブラックのみの一色展開。マットブラックのシェルにINZONEのホワイトロゴが引き立つかなりシンプルなデザインになっています。


底面はハニカムパターンで肉抜きされていて、透明な素材で埋められています。内部のPCBが透けて見えるようになっていて、PCBにはINZONEのロゴがプリントされています。
写真ではわかりにくいと思いますが、透明部分はあくまでもデザインでフィルムのような柔らかさはなく、触ってみても段差が感じられたりたわんだりすることはありません。堅牢性はしっかりと担保されています。


形状・持ち方
INZONE Mouse-Aは市場にありそうでない、珍しい左右対称形状をしています。
全長は約119.8mmと小型ですが、横幅は約64.2mmとかなり広めです。またマウス先端は低めですが、中央は約40.8mmとこれもまた高めで、全体的には小型なものの「出るところははっきり出ている」形状で、総括すると中程度のサイズ感です。マウス後方は少し丸まっていて、ハイハンプマウスの香りもうっすら感じられます。


ぱっと見ではHITSCAN HYPERLIGHTやFnatic Bolt、G-Wolves HTS+と似ていますが、実際は異なります。HITSCANよりも幅や後方が大きく、持った瞬間「あ、おおきいな。広いな。」と感じられるほどです。

サイドはほぼ絶壁でここはHITSCANのような持ちやすさがあります。マウスの高さの頂点は真ん中よりわずかに後方にありますが、幅が大きい分、掌への圧迫感はかなり強いです。おそらく幅に関しては監修がFnaticということもあり、掌が大きい選手からのFBによる影響でしょう。
実際に持ってみるとかぶせ持ち・つかみ持ち・つまみ持ちすべてに対応できるマウスだと感じます。筆者的にはつまみ持ちがかなり持ちやすく、コンパクトな全長と絶壁型のサイドシェルはかなり感触がいいです。HITSCAN L(ちょいHump)と例えるとわかりやすいと思います。
シェルの堅牢性
INZONE Mouse-Aのシェル堅牢性は標準的です。
トップシェルの堅牢性は極めて高く、あらゆる方向から強く握っても軋んだり、たわむことはありませんでした。ボトムシェル後部は押したら少しだけたわみます。しかしこれは他のマウスでもよく見られる程度なので、実用ベースで問題が発生するレベルではありません。
48.4gという軽さを考慮しても十分なクオリティと言えます。
重量
INZONE Mouse-Aの公称重量は48.4gです。実際に計測してみたところ、手元にあるブラックは純正ソール込みで47.9gでした。
公称値よりもわずかに軽量で、その製造精度と検品精度は高く評価できます。
メインクリック
メインクリックのスイッチはRAESHA Optical。あまり見ないスイッチですが、最近メジャーになりつつある光学式スイッチのうちの一つです。
クリック感は光学式由来のポコポコ感がありますが、他社と異なるのはその感触です。プリ・ポストトラベルが短く、クリック音もかなり控えめにチューニングされているように感じられます。正直クリック感に関してはかなり好みです。なぜ同スイッチを採用した他社製マウスとここまで差が出るのかは不明ですが、直近のマウスの中では群を抜いています。
サイドボタン
サイドボタンは標準的なポジションに配置されています。押しづらさなどもなく、快適です。

マウスホイール
搭載されているホイールエンコーダーは不明ですが、クリックは軽く、スクロールは標準的です。スクロールすると適度なフィードバックが得られます。
ただ個人的には少しホイール表面が滑りやすいように感じられます。特別なコーティングはなく、ラバーリングも搭載されていないため、ここは好みが分かれそうです。

またマウスの高さを考慮したとき、ホイールの位置はかなり低い位置に配置されています。浅めにマウスを持つ人にとってはホイールよりも先に、マウスのシェルに指が当たる人もいるでしょう。よく言えば、マウスに指を置いたまホイールにスライドできる反面、単純に押しにくいと感じる人もいると思います。
コーティング
INZONE Mouse-Aのコーティングはかなりいいです。
通常状態でもそれなりのグリップ力があり、適度に汗をかいた状態だと更にグリップ力が増すタイプのマットコートです。
その分皮脂や指紋はつきやすいですが、全体的には十分な性能を持っていると言えます。

マウスソール
マウスソールはPTFE製の面ソールですが、幅は7mmとかなり細めです。通常使用では特に問題ありませんが、最近のトレンドを考えるともう少し幅広の方が喜ぶユーザーも多いでしょう。
また汎用ソールの配置の選択肢が少ないのもネックです。幸いなことにスペアソールは付属するので、気に入らない人は一度市販の汎用ソールに変えてみるのがおススメです。

付属8Kドングル
付属のドングルはネイティブで8,000㎐に対応しています。ポーリングレートはINZONE Hubから変更できます。
ドングルそのものは最低限の機能となっていて、ロゴが光る以外に特に特別な機能はありません。

ソフトウェア
専用のソフトウェア「INZONE Hub」にて各種設定を行うことができます。ただしWEBドライバには非対応なので注意してください。
最低限の設定は行うことができますが、正直使い勝手はあまりよくありません。かなりシンプルなインターフェースなのでよく言えばわかりやすいですが、Motion Syncや直線補正以外の設定項目がなく、最近話題のセンサー角度調整機能やセンサー補正機能などはありません。
今後アップデートが行われる可能性もありますが、現状これらの設定は行うことができないので注意です。
ドライバダウンロード先:https://www.sony.jp/support/software/inzonehub/



センサーテスト
MouseTesterでセンサーの動作確認を行いました。布製マウスパッドおよびガラスマウスパッドでも問題なく動作します。
実際に使用していても遅延やズレを感じることはありませんでした。


クリック遅延
クリックの応答速度は比較的高速です。最速値で0.37m/s、平均でも0.57m/sと平均的な8,000Hzマウスの中でもかなり速いです。
(ポーリングレート8KHz,800DPIに設定)
購入方法・まとめ
INZONE Mouse-AはAmazonをはじめ、INZONE STOREや一部実店舗などで購入することができます。
同系統の形状ともいえるHITSCAN HYPERLIGHTとの決定的な違いは重量とサイズ感です。この差はかなり大きく、Mouse-Aは「今の市場にある小型左右対称では小さすぎる(or 軽すぎる)が、普通のでは大きい(重い)。」という絶妙なマウスを探している人にとってはかなりおススメなマウスです。
基礎的なスペックも申し分なく、特に形状やコーティング、クリック遅延、クリック感に関しては明確に魅力的なポイントです。
ネガティブポイントとして、「癖のあるマウスホイール」「細めのマウスソール」「ソフトウェア」があげられます。前者2つに関しては好みの問題ではあるものの、ソフトウェアに関しては現状設定できる項目が少なく、中には本来であれば実装可能なものまで使用できないものも含まれています。
「小型・左右対称のなかでも少し大きめのものを探している人」や「絶壁サイドの左右対称マウスを探している人」にとっては積極的に選択肢に入れてよいマウスです。
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